2025.8.14

「ユーザーを最優先に考える」デザインとエンジニアの両方の視点でUX改善に取り組む

みなさんこんにちは。株式会社インターサーブの広報チームです。

今回インタビューしたのは、2025年4月に新卒で入社し、現在は基盤開発部エンジニアチームに所属しているジョです。韓国で経営学を学んだ後、日本でデザインを学び直すという独自の経歴を持つ彼女は、優れた洞察力で社内でも注目される存在でありながら、とても謙虚な人柄が印象的です。彼女のインターサーブでの挑戦について、じっくり話を聞きました。

インターサーブに入社したきっかけ

これまでの経歴を教えてください。

私の経歴は少しユニークかもしれません。まず韓国の大学で経営学を卒業した後、日本に来てから改めて大学に入学し、デザインを専攻しました。

韓国では父が会社を運営しており、当初は継ぐつもりで経営学を学んでいました。しかし実際に手伝ってみると、中間管理職のような立場で父と現場の間に挟まれ、コミュニケーションの難しさを痛感しました。

日本でデザインを学ぼうと思ったのは、父が手術をして一時的に歩行困難になった際に、韓国のバリアフリー環境に多くの不具合があることを体感し、高齢者向けや障害者向けのデザインを勉強したいと思い、日本での留学を決めました。

日本の大学では、ウェブデザインやUI/UXを専攻し、特にデータに基づくデザインに興味を持ちました。デザインに対する満足度や不満を感想だけでなく実際のデータとして分析するような研究職に近い分野に魅力を感じていました。

インターサーブに入社したきっかけはなんですか?

最初はデザイン制作会社を中心に見ていましたが、就職活動を進める中で、自分がやりたいのは形があるものを作ることではなく、UXを改善することだと気づきました。

そんな時インターサーブの求人を見つけました。UXに寄った内容で、とても興味深く感じたのがきっかけです。

一番の決め手は、外国籍を持つ女性でも活躍できるかという軸でした。実際にインターサーブでは同じ外国籍を持つ女性が部長に昇進されていたり、専務の池田も女性であるという実例が存在していたことは大きかったです。他の会社とは違い、インターサーブでは実際にそうした方々にお会いすることができました。

面接では、特に池田との面談が印象に残っています。他の制作会社ではポートフォリオ中心の質問が多かったのですが、インターサーブではこれまでの経験や家族関係など、人生の話を深く聞いてくださいました。日本で働くことへの不安もありましたが、とても優しく話を聞いてくださり、緊張が和らぎました。

現在担当していること

具体的な職務内容について教えてください。

現在は基盤開発部のエンジニアチームに所属し、先輩エンジニアのメンターのもとで主にUIのコーディングを担当しています。プログラミングについては、大学では学んでいましたが、実務では全く違う言語を使うため、まだ慣れず大変に感じています。

また、現在は新規事業の中で一つの機能を仕上げる作業にも取り組んでいます。最近では、社内システムの要件定義にも携わる機会をいただき、UI/UXを学んできた経験を活かして、デザインとエンジニアリングの両方の視点から携わっています。

私が最も大事にしているのは、ユーザーを最優先に考えることです。作り手側の都合ではなく、初めてサービスを使うユーザーの立場で考えた時の流れを意識するよう心がけています。

一方で、技術的な面での苦労もありますが、それ以上に大変なのはコミュニケーションです。今まで一人での開発経験が中心だったのですが、実務ではチームプロジェクトとして進めるため、自分が伝えたかったことがうまく伝わらないこともあります。言語面での課題もあり、漢字が書けない時はカタカナや英語で対応しています。

印象に残っているエピソード

入社してから印象に残っているエピソードなどありますか?

一番印象に残っているのは、エンジニア研修の最後にあった成果報告会です。3ヶ月かけて取り組んだプロジェクトを、役員の方々の前で発表する機会でした。

このプロジェクトでは、打刻システムを作るというテーマで、同期9名で取り組みました。私は全体の資料作成と実際のコード実装を同期と2人で担当しました。特に印象的だったのは、同期に開発の説明をした時の反応です。その方は全くの未経験だったのですが、私がHTMLの基本構成などを説明し、実際にコードを書きながらそれがリアルタイムでブラウザに表示される様子を見せたところ、すごく楽しそうでした。

私自身も大学時代に、自分でコーディングしたWebサイトが立ち上がる瞬間に感動した経験があったので、その感動を共有できて嬉しかったです。

この研修を通じて学んだのは、コミュニケーションの大切さです。9名という個性の強いメンバーが集まり、最初は意見がぶつかることもありましたが、最終的にはお互いを理解し合い、協力してプロトタイプ通りにしっかり動くシステムを完成させることができました。

インターサーブの魅力

インターサーブの会社の特徴、面白さ、好きなところなど教えてください。

最も魅力的だと感じるのは、効率性を重視している点です。例えば、プレゼン資料でも、誰でも使えるテンプレートを作って他の用途にも活用できるようにするという考え方があります。私が大学で学んだコンポーネント化の概念と同じような思想で仕事を進めている会社だと感じています。

もう一つ大きく共感しているのは、代表の岡本がいつも言っている「自分たちだけが儲かることをしない」という考え方です。他の会社でもウェブサイトには社会貢献について書かれていることが多いのですが、実際に面接や説明会で話を聞いてみると利益だけを考える場合が多いと感じていました。

しかし、インターサーブでよく聞くのは、「業界自体が前に進まないと自分たちも死んでしまう」という考え方です。自分たちだけを見るのではなく、業界や他の会社のことも考えるという姿勢が、コーポレートサイトに書かれていることと実際の行動が一致していて、とても大切だと思います。

また、「これをやってください」と決まったことをただこなすのではなく、「理想の状態を自分で考える」という自由があります。正解が決まっていないテーマが多く、自分たちで考えながら進めることが求められますが、それが私にとっては楽しく感じます。

他にも、実際に働いてみて感じるのは、社内の雰囲気はとても風通しが良く、先輩方にも質問しやすい環境だということです。服装も思ったより自由で、働きやすい環境が整っています。

今後の展望

最後に、今後やっていきたいことや目標など教えてください。

やはりユーザーを第一優先として考えるものを生み出していきたいというのが一番大きな目標です。そのためには、ちゃんとしたデータを基にそういった結果を出していくことが大事だと考えています。感想だけでなく、実際のデータとして扱えるような分析を行い、勉強を続けながらしっかりと取り組んでいきたいと思っています。

将来的には、海外でも活躍できるような仕事をしてみたいという思いもあります。旅行も好きなので、いずれは複数の拠点を持ちながら働けたらと考えています。

また、元々「理由が分からないとやりたくない」という性格だったのですが、仕事を通じて新しい発見がありました。最初は理解できなくても、実際にやってみると「こういうことだったのか」と分かることが多く、経験不足が原因だったと気づきました。今では、まずはやってみるという姿勢に変わりました。

だからこそ、インターサーブで学ぶことがたくさんあると感じています。まだまだ未熟だと感じているので、まずはここでしっかりと実力をつけたいです。

※インタビュー内容、役職、所属は2025年7月時点のものです。

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