2025.5.1
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「信頼は誠実さの積み重ね」縁の下から挑戦を支える関係づくり

みなさんこんにちは。株式会社インターサーブの広報チームです。

今回インタビューしたのは、営業部で部長を務める岩野です。

フリーランスとしての関わりを含めると、社歴は20年以上。社員になる前のエピソードから、部長職に対する葛藤や変化、新規事業への挑戦、そして若いメンバーたちへの想いまで。

岩野のこれまでの歩みや、大切にしている価値観について、じっくりと語っていただきました。

インターサーブに入社したきっかけ

インターサーブに入社したきっかけを教えてください。

2002年に前職を退職後、2年ほどはフリーランスのシステムエンジニアとして、さまざまな企業の仕事を請け負っていました。その中の1社がインターサーブでした。最初は知人の紹介で関わり始め、当初は「週に1~2回ほど来てくれれば」というような軽いやり取りからのスタートでした。

当時は、会社の中での打ち合わせが終わればすぐに帰るような働き方で、業務もスポット的なものでした。ただ、関わっていくうちに、請負が主であったシステムエンジニア職の自分には、カルチャーショックと言えるほどの顧客への向き合い方の違いに感銘を受けました。

また、ご一緒する方々の人柄も相まって、気づけばインターサーブの仕事がメインとなり、自然な流れの中で「社員として働かないか」と代表の岡本から声をかけてもらいました。

関係性と信頼の積み重ねの中で、気づけば社員になっていました。2007年頃のことです。

現在担当していること

具体的な職務内容について教えてください。

現在は営業部の部長という立場で、主にインターサーブのサービスを利用してくださっているユーザ企業との新たな関係構築、また運用サポートを通じ、ご相談を受けての提案、社内に向けては若手メンバーの育成・サポートに取り組んでいます。

ただ、この“部長”という役割も一筋縄ではいきませんでした。実はこれまでに、部長として任命されたのは1度や2度ではありませんでした。

そのたびに、自分の中で迷いも葛藤もありました。「何のためにやっているのか」「自分が求められている役割とは何か」。役職が変わると、どうしても気持ちが揺れてしまうこともあって、成果や立場、時には自己の利害に囚われてしまった時期も正直ありました。

でも、そういった経験を経て、今は「自分がどう評価されるか」よりも、「会社やチームに何を残せるか」という視点で仕事に向き合えるようになりました。年齢的にも、組織の中で“つなぎ手”としての役割を意識するようになったと思います。

営業という職種である以上、お客様との信頼関係をいかに築けるかが、会社が向かっている次のステージに必ず役に立つはず。この意識を次の世代にも伝えていきたいと思っています。

業務において大事にしていることはなんですか?

「誠実であること、正直であること」。それが、私がずっと大切にしてきた姿勢です。 ビジネスは、最終的には“人と人”の信頼関係で成り立つものだと思っています。特にインターサーブでは、お客様と長いお付き合いになることが多く、そこで本当に信頼を築けているかどうかが、次の一手を決める鍵になるんです。

例えば何か新しい取り組みを始めようとしたときに「インターサーブが何か考えているな」「小売と取り引きをしている我々には出来ないことだ」「きっと何か事を起こしてくれるに違いない」と真剣に話を聞いてくださり「一緒にやろう!」と即答してくださいます。

顧客ではなく事を起こす協力者になってくれる、このような関係を築くことが、インターサーブの営業の本質だと感じています。

だから私は、若い社員に「お客様と仲良くなること」の意味をはき違えないように伝えています。大切なのは、馴れ合いではなく、“この人はちゃんと向き合ってくれている”と思ってもらえること。 そしてこれを実践していくこと。

お客様は必ず見ています。普段からどれだけ一生懸命に接しているか。その積み重ねが、いざという時に「信じて任せよう」と思ってもらえる決め手になる。お客様の期待に応えるために自分自身も見識を高め、その姿勢を守り続けたいと思っています。

印象に残っているエピソード

入社してから印象に残っているエピソードなどありますか?

やはり、ある小売業のお客様とのプロジェクトですね。このお客様とはかれこれ15年ほど関わっていますが、幸運にも立ち上げの時期から参加させていただきました。

利害関係の異なる会社をひとつのチームとしてまとめる難しさや葛藤、諦めずに積み重ねた地道な活動、軌道に乗ってからの進め方、収束に向けた着地点の探り方など、このプロジェクトを通じて、インターサーブならではの“仕事の仕方”を体感させてもらったと思っています。

当時は、毎週2泊3日で福岡に出張していました。気がつけば、その生活が10年以上も続いていました。「毎週来とるね。福岡に部屋探してやろうか」とお客様に冗談を言われたのも、今となっては良い思い出です。久しぶりにお会いしたときも、つい昔話で盛り上がってしまうような、長いお付き合いの関係になりました。

そのような濃密な時間の中で学んだのが、「お客様とどう向き合うか」という姿勢です。特に印象に残っているのは、代表の岡本や専務の池田が持つ、細部にまで徹底的にこだわる姿勢でした。当初は、「そこまでやるのか?」「本当に必要なのか?」と戸惑う気持ちもありましたが、愚直に実践していくうちに、お客様の反応が目に見えて変わっていくのを実感しました。

「ここまでやるから信頼されるんだ」「こういう仕事の進め方が、結果として長い関係性をつくる鍵になるんだ」と、自分の中でも少しずつ腹落ちしていった感覚があります。

この経験は、今の私の営業スタイルやお客様との向き合い方の根幹になっていると思います。

インターサーブの魅力

インターサーブの文化について教えてください。

インターサーブの文化で特徴的だと思うのは、立場や年齢に関係なく、誠実に向き合ってくれることです。社員でなかった頃も責任ある仕事を任せてもらえて、年齢や役職に関係なく、意見を聞いてもらえるのはインターサーブならではだと思います。

そうした風土の中で、私自身の関わり方にも変化がありました。 以前は「自分がどう成果を出すか」という思いが強かったのですが、今までに体感させていただいたこと、教えていただいたことを“次の世代にどう渡していくか”という視点に変わってきました。最近では若いメンバーが中心になって動いているんですが、これからは「支えてもらっていた立場から支える側へ」、これを意識しています。

今後の展望

最後に、今後やっていきたいことや目標など教えてください。

インターサーブの未来をつくるうえで、次世代のメンバーが活躍する土台づくりが、自分の役割だと感じています。これまで私自身も、多くのチャンスや信頼をいただきながら成長してきました。

その中で、現在取り組んでいる新規事業が動き出せるきっかけを作りたいと思っています。今までに関係を構築してきたお客様を良い意味で巻き込むこと、そしてこの関係性を属人的なものにせず、若いメンバーの力が最大限に活かせる土台をつくること、これが恩返しになると考えています。

1が10になり、それがやがて100、1000へと広がっていく。だからまずは、小さな一歩を踏み出す土台をつくること。それが今、自分が担うべき役割だと思っています。これまで培ってきた経験や顧客との関係性がその一助になれば、こんなに嬉しいことはありません。

縁の下から支える存在として、必要なときにしっかり動く。そして未来のインターサーブに、次の世代が自信を持ってバトンを繋いでいけるよう、力を注いでいきたいと思っています。

※インタビュー内容、役職、所属は2025年3月時点のものです。

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